勝手に妖怪ウワサ話 擂木手の怪 7月7日夜、台所の入り口が白い袖で塞がり、そこからにょきにょき手が生えてきた。手の先から新たな手が生まれ、どんどん増えていく。捕まえようとしても消えてしまうので諦めて寝ることにした。『稲生物怪録』より 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 蟹石の怪 7月4日夜、大きな石が這い寄ってきた。石には人の指に似たたくさんの足と蟹のような目がついている。翌朝台所へ行くと、近所の車止めの石が残されていた。『稲生物怪録』より 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 七人ミサキ 高知県などに伝わる、七人組で海辺や川辺を徘徊し行き遭った人間をとり殺す亡霊。新たな犠牲者を仲間に取り込んで、入れ替わりに一人が成仏するというシステムを採用している。七人一緒であることに執着するやべえやつ。 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 絡新婦(じょろうぐも) 男が滝壺のそばで休んでいると、小さな蜘蛛が足に糸をかけていった。何気なくその糸を外して近くの切り株に巻いたところ、切り株がすごい力で引き抜かれ滝壺に消えたという。これは滝の主の絡新婦の仕業とされ、伊豆の浄蓮の滝など各地に同様の話が伝わってい... 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 禰々子 利根川に棲み、関八州の河童たちのアタマを張っていたとされる雌の河童。気分屋の乱暴者で、気に入らないことがあると堤防を破壊したり人や牛馬を襲ったりしたらしいが、九千の舎弟を従える九州の河童とシマ争いをしてナワバリを守り切った実力のある女親分。 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 シバテン(芝天狗) 高知県や徳島県に伝わる妖怪。相撲が好きで、目をつけた人間を化かして一晩中相撲を取らせるという。普段は山に住んでいるが旧暦6月6日に川に入り河童に似た「猿猴」にフォルムチェンジするらしい。 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 雨降り小僧 雨の日に破れ傘を被ってとぼとぼ歩いている小僧。雨の神様に仕えていて、狐に頼まれ嫁入り行列のために雨を降らせたこともあったらしい。見かけによらず強力な能力の持ち主。 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 袖ひき小僧 夕暮れ時に道を急ぐ人の袖を引いて立ち止まらせる妖怪。暗がりで人の服を引っ張るのは人間がやるには悪質だけど大人の妖怪の仕業には他愛なさすぎるので、小僧妖怪として非常にちょうどいい能力。 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 お尻目小僧 福島県に伝わる、お尻にたくさん目がついている小僧。着物の尻をはしょる習慣のあった時代ならではの妖怪で、現代では結構苦労しそう。これとは別にお尻の間に一つ目がある尻目という妖怪も存在し、そっちはもう苦労なんてレベルじゃない。 勝手に妖怪ウワサ話
勝手に妖怪ウワサ話 豆腐小僧 江戸時代の草双紙から登場した妖怪。豆腐を運ぶだけの小僧かと思いきや、豆腐屋を驚かせて豆腐を手に入れたという設定の話や、豆腐の紅葉マークは「こうよう→買うよう」にかけてあるという説もあり、意外と抜け目がない性格なのかもしれない。何にせよ可愛い... 勝手に妖怪ウワサ話