貞八

7月10日、知り合いの貞八が訪ねてくる。話しているうちに貞八の頭が少しづつ大きくなり、二つに割れて中から赤子が這い出してきた。赤子が合体して大童子になり掴みかかってきたので捕らえようとしたところ、畳の隙間に入り込んで消えてしまった。『稲生物怪録』より